人はお肌に直接触れないものにはあまり意識がいきにくいものです。
お肌に直接つける化粧品選びには必死になっても、お肌に触れるタオルや衣類を洗う洗剤を気にかける人はまだ少ないと思います。
ですが、衣類に残った洗濯洗剤によってお肌のトラブルが起こったり、痒みが発生したりといったことはよくあります。気付いていないだけです。
市販の洗濯洗剤には漂白剤や蛍光剤、シャンプーでは問題となって現在では使用が避けられる傾向にあるラウリル硫酸Naなどが使われています。
漂白剤や蛍光剤(蛍光増白剤)は洗濯物をより白く見せるために使われる成分ですが、洗濯物に残ることでお肌に触れた際にお肌への負担となる場合があります。
ラウリル硫酸Naもシャンプーでは使われなくなってきたといっても洗濯洗剤ではいまだに使われています。
適量を使っていれば洗剤の残留も少なくなりますが、目分量で感覚で使用している方も多いのではないでしょうか?
洗剤はだいたい水30Lに対していくらといったように使用量の目安が決まっています。
それに対して多く入れてしまったり、すすぎの回数が少なかったりすると衣類やタオルに洗剤が残留しやすくなります。
こういった洗濯洗剤による肌トラブルを予防するためにはまず、漂白剤や蛍光剤が無添加のものを選びましょう。
さらに洗浄成分は生分解性という成分が分解され無機物になるなりやすさが高いものが使われていると良いです。
洗濯洗剤なので洗濯物の汚れが落ちないようでは意味がありません。
かといって汚れ落ちはいいけど成分が残ってしまうのも良くありません。
理想は十分な洗浄力を持ちながらお肌に良くない成分が使われておらずシンプルなものです。
特に乾燥肌の方はお肌のバリア機能が低下しているため、残留洗剤によるお肌への刺激がトラブルへとつながりやすいので注意しましょう。
もし、シャンプーやボディソープ、洗顔、化粧水、乳液、美容液などを見直してもお肌の乾燥やかゆみなどがいっこうに治まらない場合には洗濯洗剤の衣類やタオルへの残留が原因となっている可能性もありますので、一度洗濯洗剤の見直しをされてみることをおすすめします。